考察

プロローグを読んで

生きているという身体的な感覚、体を通して感じたり表現したりする感覚を伝達する脳領域をトラウマが損なうことも、今ではわかっている。

プロローグp14

私はただ生きているだけという感覚が強い。生きているということに実感がわかない。ただ時が流れている(死が訪れるのをまっているだけ)という感覚がある。

私は、解離性障害なのだろうか。脳の活動が人の1/10程度のように感じる。記憶障害とプロフィールに書いたがそもそも忘れるというよりも脳に入っていかないという表現のほうが適切に感じる。本を読んでいてもその内容が入ってこない。人の話が理解できずに何度も聞き返すなど。

その状態を改善する必要があるのだが、それはどのようにすればいいのかわからなかった。直感として、薬で改善されるものではないとは思っていた。

自分の感受性がおかしくて発症しているのかと考えたりもしたが、私自身に多少のずれがあるのは認めるが世間一般で働くことができている人の中には、自分なんかより明らかに異常な感性のもとに動いている人もいたので、自分が認知療法でよくなるとも思えなかった。

そしてなにより幼少期に人の何倍も苦労したと考えていた私にとって、まだ「あなたが悪い、あなたが変わらなくてはいけない」と言われているように感じてしまった。私はどこまでいけば受け入れてもらえるのだろうか。私は今のままでは行け入れてもらえないのだろうか。途方もなく人生がつらいものに感じられていた。

彼らの行動は、道徳的な欠陥のせいでもなければ、意志の弱さや性格の悪さの表れでもなく、脳内で実際に起こった変化に起因することが、今では知られている。

プロローグp14

この一文で何人もの人が救われると感じる。うまくいかない原因は私にあると考え、自分のわずかな欠点(ほかの人からは許容される程度)に焦点を合わせそれを改善しようといた。誰からも批判されない人になろうとしていた。今ではそんなことは誰一人できない絵空事だとはっきりわかる。

要するに私は改善を目指す方向性を大きく間違えていた。これは脳を怪我したという出来事なのだ。私が今後やっていくべきことは脳の怪我を治療することだけだ。その治療法がこの本には何個も取り上げられている。私はそれにチャレンジして早く怪我を治したい。

引用文に『~~が、今では知られている。』とあるがこのことを知っている人は専門家でもどのくらいいるのだろうか。このサイトをきっかけに多くの人がこのことを学んでいっていただけたらと切に願う。

(1)他者と話し、(再び)つながり、トラウマの記憶を処理しながら自分に何が起こっているのかを知って理解するというトップダウンの方法。(2)不適切な警告反応を抑制する薬を服用したり、脳が情報をまとめる方法を変えるようなほかの技術を利用したりする方法。(3)トラウマに起因する無力感や憤激、虚脱状態とは相容れないと体の芯から感じられる体験をすることによるボトムアップの方法。

プロローグp14

上の3つのやり方が回復への道しるべになるようだが、人によってどれが合うかはまちまちらしい。しかも一つをやって回復する人は少なく多くは複数の手段をとっているようだ。私は(3)に興味を持っている。

1件のコメント

  • nana

    この書籍を読んでいると救われる言葉がいくつも出てくるよね。
    わたしも同じだよ。
    前向きな記事を書いているだいちゃん見て
    がんばれ〜って思ったよ☺️

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